G.W.はさぞかし揺れていたんだろうな、オムのブランコ。
5月もすでに半ば。週末は五月晴れが続いている。
ボルボのタイヤをようやく夏タイヤに履き替えたのにどこにも出掛けずじまい。
道志のオムはどうだろうか。
ブランコは今週も揺れているだろうか。
一週間の疲れた身体を奮い起こし、とにかく道志に向かう。車載のキャンプ道具のチェックもせず、冷蔵庫に残っている食材をクーラーボックスに押込み、途中のコンビニで夕飯のメニュウを考え、バタバタと一路道志のオムに向かう。
今日も、すばらしい天気だ。
G.W.が終わってもこんなキャンプ日和。
この好条件を見逃すキャンパーがいるだろうか。
道志のキャンプ場はたぶんいっぱいだろうな。
ましてや、ファミリーが集うネイチャーランドオムなら尚更。
「すみません。今日キャンプしたいんですけど、空いてますでしょうか」
「大丈夫ですよ。お一人でしたら欅通りにはまだ誰も入っていないので、ゆっくりキャンプできますよ」と管理人さん。
急な坂道を上りキャンプ場の奥に向かう。
途中の広場では二組の家族連れ。広いサイトでぜいたくなキャンプをしている。
欅通りは、富士見台に向かうひとつ手前の欅と杉林のサイト。
で、いろいろ悩んだ結果、スペース的に欅通りよりちょっと広い富士見台入り口のサイトを選んだ。
オムのソロキャンは2100円。
この環境で2100円はお得だ。
サイトの一段下に、「くるみ」、「かえで」と言う可愛らしいネーミングの小さなキャビンハウスがある。
G.M.中は開いていたかも知れないが、今日はドアに南京錠が掛かったままだ。
オムを選んでよかった。
5月の爽やかな陽気で風もなく、気持ちよくゆったりとキャンプが出来そうだ。
ここひと月のうっ積した気持ちが一気に晴れたような気がする。今日の快晴の空のように。
やっぱり外に出るべきだ。
やっぱりキャンプに行くべきだ。
いつもそう思うんだけどね。。。
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ネイチャーランドオムの象徴のようなブランコ。
G.W.はさんざん活躍したんだろうな。
疲れを癒すかのように今日はピクリとも揺れない。
これからのハイシーズンに向けひと休みかな。
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富士見台に向かう細い坂道。
片側はほぼ絶壁。
何かアクシデントがあっても誰も気が付かないかも…。
オムは入れ組んだ地形のせいか、自分のサイトは周囲のキャンパーからは見えない。
たった一人でキャンプをしている気分だ。
キャンプ場を流れる小川の、単調な瀬音のリズムが眠気をさそう。
のんびりとした時間が流れる。
瀬音ゆかしき杜の都、あのひとはもういない~♪
仙台の青葉城恋歌だ。
ま、仙台の広瀬川とは趣きは違うが(笑)。
このまま、ビールを飲んで寝ちゃおうかな。
と、缶ビールを1本開ける(笑)。
時間は午後4時。もう夕方だ。
で、もう一本ビールを開ける(笑)。
そうだ、仙台と言えば宮城のササニシキ。
今日、食料調達のために寄ったコンビニで見つけた。
ササニシキか。もう何年も食べていない。
コシヒカリはどこにもあるけど、ササニシキは出回っていない
せっかく買ってきたんだから、このまま飲んでばかりいないでちゃんと夕飯作ろうか。
無洗米2合のササニシキ。しかも無洗米。キャンプ向き。
主食のおかずは、白飯の和食なので魚にしよう。
ほっといても出来上がるコロダッチの鮭の蒸し焼き。
とにかく、自宅の冷蔵庫に残っていた、もやしとピーマンとしめじとニンニクをかき集めて持って来たので、それをコロダッチに敷いて、それに日本酒とめんつゆを振りかけ、鮭を上にのっけて後は蒸すだけ。
酒のつまみも簡単に、アルミホイルにニンニクとオリーブオイルとバターとコンソメを入れて蒸したもの。
もう一品も簡単に。
缶詰の焼鳥(塩)にザーサイを加え、ごま油を混ぜ合わせたもの。
缶詰はホントに重宝する。
いろいろな具を組合わせてみると面白い。
さて、ササニシキの白米が炊けたので夕飯にしよう。
何とかそれっぽい食卓になった。
こうやって飯を作ると食欲がわいてくる。
不思議なのは、白米をつまみに酒が飲めること。
味噌汁と交互に酒が飲めること。
全てが酒のつまみになる。
結局、酒があればつまみは何でもいいのか(笑)。
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5月も中旬。もう道志の朝晩の寒さも耐えられる気候になってきた。
G.W.と夏の狭間のキャンプでも、ストーブが必要じゃなくなれば、人がどんどん押し寄せて来る。
ひとりキャンプ。
今日のような静かで穏やかな日は実に貴重だ。
可愛らしいログハウス。リトルポンド。
微笑ましいデザインの炊事場。
森に溶け込む質素で清潔なトイレ。
残念ながら、写真にはハッキリと写らなかったが、真夜中の空に柄杓の形をした北斗七星がくっきりと見えた。
ま、北斗七星はどこでも見られるけど、テントから出て空を見上げた時、木々の額縁の中に絵のように北斗七星だけが描かれていた。この自然のアートに思わず感動してしまった(笑)。