冬眠から目覚めた青蛙がじっとこっちを見ている。
テントを設営している時、突然現れた。
何か言いたげにじっとこっちを見ている。
そうか、お前も初詣に行きたいのか。
毎年、初詣は千葉の成田山新勝寺と決めている。
どんなに遅くても1月中には済ませていた。
でも、今年はもう4月になってしまった。4月どころか、G.W.はもう目の前だ。4ヶ月分のご利益を棒に振ってしまったことになる。
と言うことで、中途半端にスタートしてしまった一年を正常に戻すべく、今週はためらわず一路千葉成田に向かおう。
ま、せっかくだから、成田山の近場でキャンプしようか。
と言うことで、まずは、成田山ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場を目指すことに。
何と言ってもファミリーキャンプ場。G.W.前と言えど、大勢のご家族に囲まれてのキャンプは必至。肩身の狭いソロキャンパー。出来るだけ人目につかないところで、しかもロケーションがまずまずの寝床を確保したいものだ。そのためにはファミリーよりも早めに到着し、すばやくテントを設営しておこう。出来れば土曜日のうちに新勝寺の参詣も済ませたいものだ。
冬眠から目覚めた青蛙がじっとこっちを見ている。
何か言いたげなのかは分かる。
そうか、お前も初詣に行きたいのか。
え、今から?
違うよ、明日だよ。
酒飲むか?
ゲコ。
実は、出発の土曜日の朝、疾風のごとく早朝の高速を走っている予定だったが、一週間の疲れが溜まった身体は容易に目覚めてくれなかった。簡単に言うと寝坊、笑。
で、今日はキャンプ場に向かうのが精一杯で、成田詣では翌日に延期。4ヶ月もご無沙汰の怠慢さに、罰当たりの数をまた1個増やしてしまった。。。
と言う訳で、今さらソロキャンにベストな場所などあろう筈がないと、期待せずにノコノコと到着。
あれ、やっぱ空いているじゃん。
実は、横浜を出る時に一応電話で確認しておいた。管理人さんは、今日は大丈夫ですよ、お一人さまですよね、充分に空いてますよと優しく応えてくれた。でも、テントの海原に僅かな小島があればソロOKと思われているのかも知れないと、全然期待はしていなかったがホンマに空いてる。
まだ、成田山の不動明王様に見捨てられていないのかも。
ま、これだけ敷地が広ければ、そりゃあ空いてますよと納得するが、G.W.、夏休みにはここがいっぱいになるそうだ。すごいなあと、改めて草原を眺めてゾッとする(笑)。
静かな冬のキャンプはすでに終わってしまった。
今は、混乱と混沌と喧騒の夏キャンプに確実に向かっているのだ。どこもかしこも。
ま、今回の本来の目的は成田山詣で。
今日はゆっくりくつろいで、明日は午前中に成田山に向かおう。
新勝寺はここから車で30分足らずだ。
さすがに、ファミリーと銘を打つキャンプ場だけあって、女性や子供たちが安心出来そうな優しい雰囲気のキャンプ場だ。
管理棟も他の設備も清潔で(シャワールームはチェックしていないが)、若いスタッフもしっかりしているようだ。
昼間は隣の施設で動物たちと触れ合い、夜はこちらでキャンプ。
小さい子どもたちは楽しいだろうな。
ま、一番楽しいのは、子どもの笑顔を見てホッとしているお父さんかな。
ここは、桜のお花見の季節も大賑わいだそうだ。
今年はもう終わっちゃったけど。
で、今宵のお酒のつまみ。
先日、コンビニで見つけた本「男の缶詰つまみ」が面白かったので、今日はそれを実際に試してみようかと(笑)。
前回の記事の「さばキムチ」もこの本による。
まず、「あさりとオリーブのレモンガーリック」。
オリーブの水煮缶が手に入らなかったので、とりあえずスーパーで見つけた赤ピーマン詰めスタッフドオリーブを使う。缶詰よりちょっと高価になってしまったが。
本のレシピ通り、あさりの缶汁をよくきってオリーブと混ぜ、オリーブ油、乾燥ガーリックスライスと一緒にあえ、レモン汁を加える。
これ、旨いっすね(笑)。
ワインを持ってくればよかったな。惜しいことをした。
もうひとつ。「かきのスモークつまみ」。貝づくし(笑)。
かき燻製缶の缶汁をきり、レモン汁とタバスコを加える。
これも実にいい(笑)。タバスコが効いてる。
普段缶詰を食べると、味が濃すぎる感じがするが、キャンプで食べるとちょうどいいもんだ。缶詰と他の食材のコラボはしばしばやってみるが、缶詰同士を組み合わせたりすることはあまりしなかった。うまい組み合わせとひと手間の工夫で、なかなか豪華な味になる。文字通り外食している気分だ(笑)。
缶詰つまみは病みつきになりそうだ。またやろう。
で、夕飯は、レトルトのグリーンカレーとうずらの水煮。
これも本に載っていたけれど、自分もたまに食べていた。
レトルトの袋を開け、うずらのタマゴを入れて一緒に温める。
辛いカレーがうずらのタマゴで緩和されてマイルドな味になる。
今回、激辛だったので本当にタマゴに助けられた(笑)。
白飯は、やはり「菊花ごはん土鍋」を使用。
この土鍋で炊くと本当に簡単で旨い。
7分で沸騰して、はい出来上がりになっちゃうのが最高だ。
もう、今シーズンの薪ストーブはおしまいだな。
余程の高地にでも行かない限り、朝晩の冷え込みは、Tentipi9のサイズでもトヨトミの灯油ストーブで耐えられる。
翌朝、成田山新勝寺にAM11:00に到着。
時期が時期だけに、正月と違って出店も少ないし、どの場所でも人が列を作ることもなく閑散としている。
このような新勝寺は初めてだ。
ちゃんと、昨年のお礼と、今年の抱負を伝えよう。
神頼みは、自分の決意の再確認。
全ての結果は自分次第。
と分かっていても、めちゃくちゃ力を貸してくださいと、神様が覚え切れない程のお願いを用意してきた(笑)。
あれ、お供の青蛙はどこに行ったんだろう。
成田新勝寺へ一緒について来た彼は、ここで忽然と姿を消してしまった。
どこに行ってしまったんだ、青蛙。
成田山新勝寺の初詣が終わり、石段を下りると、偶然にも成田の町はお祭りだった。交通規制が敷かれて、山車が狭い表参道を、木車をゴリゴリと鳴らしながら練り歩いていた。
成田に毎年通っていても時期が違うので、こういったお祭りがあることさえ知らなかった。タイミングが良かった。
このお祭りをしばし眺め、そろそろ帰宅すべく駐車場に向かう。
これで、2014年のスタートが、ようやく切れたような気がした。
今年も頑張ろう。